キャンプといえば春、秋がベストシーズンかもしれませんが、冬のキャンプは焚き火の温かさでとても癒されます。
そして夜は薪ストーブの炎を見ながら気ままに過ごす。
最高ですね。
薪ストーブの購入を検討していると、荷物の多さや設置など気になっているのではないでしょうか。
この記事では折り畳み、チタン製で軽量コンパクトな「POMOLY T-BRICK2.0」をレビューします。
この記事では、組み立てからテントの設置、そして片付けまで実際に使ってみた感想についてまとめています。
気になる方はぜひご一読ください。
なお、薪ストーブの使用に際しては自己責任での使用をお願いします。
POMOLYって?
初めてPOMOLYを知ったのは急に出てきた動画から。
本体だけではなく煙突までコンパクトにたためてしまう。
そしてチタンという素材は使えば使うほどチタンブルーに育っていくという「味」もあります。
折り畳みでチタンで、という点で一発でほしくなりました。
イギリスのブランドという点も心惹かれるところがありました。
ただメーカーの詳細はいまいちわかっていません。
POMOLYという社名はアメリカの先住民 POMOが由来となりティーピーテントから始まった模様。
そう聞くとテントもほしくなってきますが… この記事ではPOMOLYの薪ストーブを解説します。
T-BRICK 2.0
数あるPOMOLYの薪ストーブの中から選んだのは「T-BRICK2.0」。
仕様の概略
- 折りたたんだサイズ : 39 x 20 x 8 cm
- ストーブ本体サイズ : 39 x 20 x 18 cm
- 組み立て状態のサイズ : 39 x 20 x 28.5 cm
- サイドガラスサイズ : 29 x 10 cm
- 煙突の長さ(収納時) : 28cm
- 煙突の長さ(展開時) : 3メートル
- 重さ(煙突含む) : 3.4 kg
- 収納ケースのサイズ : 42 x 31 x 8 cm
特徴
- 折り畳み
コンパクトに収納出来る。
ついつい持っていく荷物が多くなりがちでも場所を取りません。
バックパックにも収納できますね
折り畳みとはいえストーブ内部の構造には随所に工夫が凝らしてあり、高い燃焼効率を実現、
T-BRICK2.0はストーブ長手サイズが39cmと、一般的な薪が切らずにそのまま使える。 - チタン素材による軽量、耐熱、そして育てることができる
チタンといえば軽量素材として広く使われている。
そして使うほどにチタンブルーになっていくので「味」として見た目も楽しめますね。 - 大きな2面ガラス
側面板は取り付け位置を選べるので、テントのタイプや設置場所に合わせてガラス面を自分に向けて設置が可能 - 巻き煙突
展開時は3mのの長さが標準装備でテントからの飛び出し高さも適度な高さ。
収納時は28cmととてもコンパクトになります。
これらの特徴からT-BRICK2.0を選びました
「T-BRICK2.0」を使ってみた
とにかく炎が美しいですね。
まず薪に着火
燃え(萌え)始めましたw
いつまでも見ていられますね
使用後は…
チタンブルーが美しいですね。
これからも使うたびに育っていくのが楽しみです。
燃え尽きた薪。
右の天板に備わっているプレート(バッフル板: 脱着可)によって燃焼を最大限に高めています。
(写真に写っているロストルは付属していません)
見事に燃え尽きていますね。
本体左右面と正面の開閉扉にも調整可能な空気取り入れ口があり、もちろんダンパーも装備しています。
煙突は3m。
組み立ては慣れが必要なので、事前にYoutubeなどで知識を頭に入れておくと作業がスムースに進むかもしれません。
超軽量スパークアレスターを展開した煙突の先端に装着。
(煙突口ガードやガイロープは本体に含まれていません)
テンマクデザインのポールテント(サーカスTC)との組み合わせだと
この写真のような高さ関係になります。
なおテント内でのセッティングはこのようにしました。
「超軽量チタンサイドテーブル」付きのセットも選べます。
そして、
これだけ楽しめて、サイズとしてはこのバッグに収まってしまうんですよね。
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組み立て作業
実際の組み立て作業を見ていきましょう。
参考情報:
商品到着時は黒い箱で届きました。
黒い箱って引き締まっていていいですね。
中身はパーツごとに分けて梱包されています。
ストーブ本体の組み立て
ここから組み立て作業の解説をしていきます。
本体の組み立ては部品を開いて組み立てる、という簡単な作業ですよ
付属の収納バッグにすべて入れることができます。
このバッグ一つで薪ストーブを持ち歩くことができますね。
収納バッグは少々余裕があるので、追加で購入した備品なども入れてしまいました。
まだ火入れしていないチタンのパーツは素手で触ると指紋などが残ってしまうことがあります。
また、作業自体も金属のエッジで手を切ってしまうこともありますので付属のグローブを使って作業しましょう。
付属のグローブを使って開封、組み立て作業をしましょう。
収納状態ではストーブ本体がバンドでまとめられています。
バンドを外して前面、背面のパネルを起こして、また足も開きます。
ゆがみが出ないようしっかり開いて設置具合も確認しましょう。
側面のパネルを装着します。
ガラス窓がついているパネルとついていないパネルはどちらにではめることができます。
設置場所に合わせてガラス面を考慮して取り付けます。
パネルの取り付けは上から溝に沿って差し込みます。
焚き火がよく見える向き、設置場所を選びましょう
天板にダンパーを取り付けます。
ねじを3個外してタンパーを合わせてからそのねじを使って締めます。
特に工具は必要なく、手で作業できますよ。
ねじはしっかり締めましょう。
調整つまみでダンパーの開閉ができます。
天板の内側にバッフル板を取り付けます。
ここも工具は無くても手で作業できます。
このバッフル板と通気口によって、燃焼熱効率を最大化できて、通気口を通った煙を再燃焼させることができるので薪の煙も少なくなるそうです。
取り付けるとこのようになります。
チタンブルーと煤がついているところで熱量や循環の状態が違うのでしょう。
明らかに状態が違いますよね。
天板を本体にのせてぴったりとはめます。
4スミについているロック板で固定します。
この時にきちんと天板がはまっていないとしっかりとロック板でロックできません。
煙突の組み立て
折り畳みストーブの難しい点は巻き煙突の組み立てが挙げられます。
購入してそのままキャンプにもっていきいきなり組み立てをしようとすると少々難しく戸惑うかもしれません。
Youtubeなどで組み立て動画が見ることもできると思いますので予習しておくと現地で戸惑うことはないでしょう。
このような状態で梱包されています。
煙突を立てた後でガイロープで煙突が倒れないようにバランスを取っておかなければなりません。
金具(リング)、ガイロープ、ペグを3セット、付属品として含まれていないので用意しておく必要があります。
煙突組み立て作業では特に手を切りやすいので手袋をして作業しましょう。
巻き煙突の組み立ては巻いてあるチタン板を短近手方向で巻きなおすという作業です。
- 一度逆に巻いて癖をなくして巻きなおす
- 斜めに巻いていき少しずつ形をを整える
といった方法などで工夫して組み立てを行います。
慣れれば10分程度でできるようになるでしょう。
初めての場合は結構手間取るかもしれません。
このような円筒状に仕上げます。
巻き煙突の組み立て作業のは別の記事で解説しています。
下のリンクからどうぞ。
薄い金属板を扱うとバリバリと金属音がします。煙突の組み立て撤収作業は騒音など目周りに迷惑が掛からない時間帯に作業を終わらせてしまいましょう。
スパークアレスターにガイロープ取り付け用の金具を取り付けます。
念のためガイロープへの熱の伝達を抑えるため、ガイロープは直接金具に取り付けずにS字のカラビナをかませて取り付けました。
煙突にはめたときにストッパーとなるようスパークアレスターの一部(矢印の部分)を内側に曲げておきます。
煙突を立てた後では届かないので立てる前にガイロープの取り付けまで済ませておきましょう。
ストーブの設営
僕が使っているサーカスは煙突用の穴が無いので、煙突が出せそうな適当な位置で設置します。
生地やファスナーなどが煙突に直接触れてしまわないように煙突ガードを挟んで設置しました。
炎が見やすい位置で煙突が垂直になるよう、ストーブの位置や煙突の出し方を調整しましょう。
ガイロープとペグで煙突のバランスを取ります。
煙突は3点でバランスをとるので追加でペグが3本必要になりますね(写真では黄色のペグ)。
設営後の全体像はこのようになりました。
温度計と扇風機も設置。
ますます気分が上がりますw
撤収作業
使用後の撤収について解説します。
片付けが思いのほか簡単でした
ガラスは煤で何も見えませんw
簡単に分解ができるので天板を外して残った灰は本体をひっくり返してスミ捨て場などに捨てることができます。
油などを使ったわけではないので灰さらさらとしておりブラシでさっと掃うだけで(気にならなければ)OK。
僕は気にならないので片付けはブラシで掃うだけw
ガラスの灰もブラシで丁寧に掃えばこの程度まできれいになりました。
あとは折りたたんで収納ケースに入れれば終了です。
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合わせて買いたいもの
本体の購入以外にも付属していないもの、使用する際に用意しておくべきものなどありますのでまとめました。
ストーブに
- ロストル
- 扇風機(ストーブファン)
- ストーブ温度計
- 一酸化炭素チェッカー
- 焚き火シート
- サイドテーブル
- 温度計(室内気温+室外気温)
- 火ばさみ
- 灰かき棒
煙突に
- カラビナ
- ガイロープ
- ペグ
- 煙突口ガード
薪の準備などに
- 斧 もしくは ナタ
- のこぎり
- ハンドブラシ
薪ストーブと一緒に買っておきたいものを別の記事にまとめていますのでこちらからご覧ください。
薪ストーブのおすすめは折り畳みでチタン製 ‐「T-BRICK 2.0」を使ってみたのまとめ
実際に「T-BRICK2.0」を使ってみた感想をまとめました。
サイズや形状は若干違っても他の折り畳みチタン薪ストーブはほぼ同様のことが言えると思いますので参考にしてもらえればと思います。
気になるところ
- 煙突の組み立て
慣れれば10分程度でできると思いますが、初めての場合には戸惑うかもしれません。 - 煙突の組み立ての際の音
薄い金属板のバキバキ音がけっこう気になりますので煙突の組み立てと分解(撤収)は昼間や騒音が気にならない時間帯に行いましょう - ストーブの変形
折り畳み薪ストーブは使用後に変形(歪む)とよく耳にしますが、今のところ気になる変形はなくまったく問題なく使用できています。 - 薪の消費量
メリットでもありデメリットでもあるかもしれませんが、燃焼効率が良いこともあって薪の消費が早い気がします。
その他で気になる点は特にないので、煙突さえうまく扱えるようにさえなれば良いことだらけなストーブともいえると思います。
巻き煙突の組み立てについて別の記事にまとめていますのでこちらからぞうぞ。
良いところ
- チタン
チタンブルーを育てて味のある薪ストーブ。
炎だけでなく、本体の外観も楽しめる、そんな薪ストーブです。
煙突さえもチタンブルーに変色していきます。 - 軽量コンパクト
多くなりがちなキャンプの荷物でも、コンパクトに収納できてバッグ一つの追加で薪ストーブが楽しめます。 - ガラス窓が大きく炎が楽しめる
側面についているガラス窓は開口も広く、また正面にもガラス窓があるので焚き火の帆脳が存分に楽しめます。 - 設置レイアウトの自由さ
組み立て式ならではの、設置場所に合わせて側面のガラス位置を入れ替えられるので様々なテントのタイプに合わせて焚き火の炎が楽しめます。 - 灰の片付けが簡単
天板を外したり、部分的に分解ができるので灰の片付けが簡単にできる。
また手軽に各パーツが外せるので、念入りな掃除も簡単に作業できます。
まとめ
煙突の扱い以外はほぼ気になるところがありません。
むしろいいところが目立つ薪ストーブだと感じました。
Pomolyでは折り畳み式でチタン製のラインナップが充実しており、ストーブ本体の形状も様々なものから選べます。
なお、この記事で紹介したT-BRICK 2.0はPomolyのサイトからの購入となっているようです。
他にもPomolyのサイトでしか買えない薪ストーブもありますので、チェックしてみましょう。
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チタン製折り畳み式の薪ストーブで焚き火の炎やストーブを育てる楽しみも満喫してキャンプを楽しみましょう。
くれぐれもテント内での薪ストーブの扱いは自己責任で、怪我のない楽しいキャンプを!
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