エアブラシで塗装をするときに手間がかかるマスキング。
曲面など複雑な形状の部分をマスキングするときには特に手間がかかりますよね。
曲面にマスキングをする専用テープも販売していますが、普段使いの手持ちのマスキングテープでもコツさえつかめば曲面のマスキングも可能です。
ポイントはマスキングテープへのちょっとした加工
ポイントはマスキングテープを曲面にどうやって追従させるか、です。
この記事では曲面へのマスキングを手持ちのマスキングテープでやる方法と塗装した後のパーツも参考例として紹介しています。
曲面、曲線へのマスキングテープをうまく貼る方法
ポイントは曲面に応じてマスキングテープが追従してくれればいいわけです。
様々なマスキングテープが販売されていますが、どのテープでも考え方は同じです。
追従する伸縮テープもありますが手持ちのテープでも「テープの幅」と「作業方法」に気を付ければエアブラシ塗装の時に気になるマスキング方法は応用ができます。
それではどうすればいいか、方法を見ていきましょう。
マスキングテープに切れ目をいれる
下の写真のように、マスキングテープをカッターマットに一度貼ります。
マスキングテープをカッターマットに貼るときには表面はきれいにし、削りカスやごみは取り除いておきましょう。
デザインナイフなどでテープをカットします。
幅はだいたいで構いませんが、5mmくらいの幅でカットします。
その後1-2mmくらいの幅が残るよう残りの3mm分のところにこまかく切れ目を入れていきます。
下の写真は切れ目を入れたところです。
わかりにくいかもしれませんが右端から5mmくらいのところに「縦の切れ目」とその右側に「無数の横の切れ目」を入れています。
このテープをピンセットなどでつまんで剥がすと下の写真のようになっています。
これで幅の広いテープ幅でも曲面に追従して貼れるようになります。
これらの作業に必要な工具は以下の通りです。
- マスキングテープ
- デザインナイフ
- カッターマット
- ピンセット
エアブラシ塗装に必要な工具類として別記事にまとめていますので合わせてご覧ください。
マスキングテープを貼る
次にマスキングテープを塗装したいパーツに貼っていきます。
先ほどカットしたマスキングテープをマスキングしたい箇所の形状に合わせて貼ります。
今回はHG ズゴックの足のパーツを作例にしています。
切れ目を入れているのでマスキングテープが形状に沿って貼ることができます。
マスキングテープを1-2mm程度の幅に切って同じような作業をすることもできます。
この貼り方をすると切れ目を入れているところもある程度幅広くマスキングしているのでこの後で貼っていく作業が比較的雑に行うことができます。
マスキングした境界の部分に浮きがない様に丁寧に押さえます。
傷をつけたりしないようにつまようじなど程よく硬く先のとがったもので作業するといいでしょう。
他の部分にもマスキング
マスキングしたい箇所の境界に沿って前の写真のように貼ることができたらエアブラシで塗料がつかないように塗装箇所以外の部分もマスキングします。
この作業はマスキングさえできていればいいので、貼りやすいサイズにマスキングテープをカットしてどんどん貼っていきます。
全体に貼り終えれば次は塗装です。
エアブラシで塗装
次に塗装作業に移ります。
クリップ棒と塗装ベースがあれば作業がスムースに行えます。
ハンディータイプの充電式エアブラシで塗装しました。
エアブラシはピンからキリまでありますが、充電式エアブラシでどのくらいの塗装ができるのかわからず購入に躊躇している方もいるのではないでしょうか。
僕は本格的なエアブラシは使用せずいつも充電式エアブラシで塗装していますし、別の記事でレビューしていますのでどの程度の塗装ができるの?と思っている方はこちらの記事も参考にご覧ください。
普通に塗装できますしグラデーション塗装もできます。
ここでは僕が使用しているハンドピース一体型と分離型のどちらもコンパクトな充電式エアブラシを紹介しておきます。
価格も手ごろですし、まずは練習用として使ってみてからスキルに応じて本格的なものにステップアップしていけばいいと思います。
一般的な家庭で塗装専用スペースがなくても手軽に作業ができてスペースを取りません。
コンプレッサーが小さいので音が大きくないので、帰宅後の夜の空いた時間でも周りを気にせず作業できますよ
出来上がり
塗装後マスキングテープをはがしてみましょう。
きれいに塗装ができています。
背中の推進装置の塗装や下半身パーツも同様のマスキング手法を使って塗分け塗装をしています。
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作例紹介
作例としてHG ズゴックの完成写真です。
デカールを貼り、艶消しのトップコートを吹いています。
モノアイはマグネットを使用して可動できるように改造しています。
モノアイの改造に興味がある方はこちらからどうぞ
ズゴックは全体的に丸い印象ですが、胸のダクトや腹筋部など部分的に面だしして雰囲気を若干変更しています。
面だし加工におすすめの工具の紹介を別の記事にまとめています。
曲面、曲線へのマスキングテープをうまく貼るのまとめ
エアブラシで塗装をするときに手間がかかるマスキングですが曲面など複雑な形状の部分をマスキングするときにはマスキングテープにちょっと加工して使えばかなり複雑な形状でもマスキングできます。
曲面にマスキングをする専用テープも販売していますが、手持ちのマスキングテープでもコツさえつかめば曲面のマスキングも可能です。
マスキングがうまくできれば塗装作業がより楽しくなりますよね。
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