充電式エアブラシのメリット、デメリット : 塗装入門用に、スペアに、複数個持ちもおすすめ

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プラモデル

プラモデル製作では素組み派、塗装派、様々な製作で楽しめますね。

筆塗りは道具もシンプルですし手軽に塗装ができますが、筆塗りは塗膜が厚くなってしまったり、広い範囲をムラなく塗ろうとすると実は難しかったりします。

とはいえ

そろそろエアブラシ塗装にもチャレンジしたい

エアブラシはちょっと敷居が高い

価格が高くて…

などなど

僕もなかなか購入に踏み切れませんでした。

そもそもプラモデル製作専用の部屋や作業机があるわけでもありません。

しかし

手ごろな価格のエアブラシもあることは知っていました。

そこで思い切ってUSB充電式エアブラシを購入して、実際に使ってみた感想、メリット デメリットをまとめました。

小難しい仕様の詳細は語りません、初めての方でもイメージできて購入の際の参考にしていただけるようまとめました。

 

こんな人にお勧めの記事です。

  • 充電式ハンディタイプのエアブラシの購入を検討している方
  • どのくらい塗装につかえるのか知りたい方
  • メリット、デメリットを知りたい方

 

 

充電式エアブラシを使ってみた

本記事ではこのRAYWOOD RW-084を使用して試し吹きなどレビューしています。

結論から書くと…

大きな不満はなく使えます。

部屋にスペースがなければその時点で選択肢は狭いといえばそうなのですが、

使い方次第では艶も出せますし、ほどほどに細吹きもできます。

なによりコンパクトでホースもなくそのまま作業台に立てて置ける、これは作業するうえでとても楽な点です。

動作音もそれほど大きくありませんし、帰宅後の夜でもちょっと作業してみようかな、なんて思った時でも周りを気にせず作業できちゃいます。

また片付けにおいては洗浄した後で、そのままたてて置いておけますし、箱にしまう場合でもケースに入れるだけなので簡単に片付けができます。

 

充電式エアブラシはこれ以外にも多数ありますので好みのタイプを探してみてもいいでしょう。

 

 

使えます!

紙に試し吹き

左の3本線はレバーで吹き出し量を最大-中-弱にて吹き付けたとき、

右の3本線はニードルキャップ(ハンドピース先端の部品)を外してレバーで吹き出し量を最大-中-弱にして吹き付けたとき、

となります。

塗料の濃度は適当なので荒く噴き出していますが濃度を調整すればきめこまかく塗布できます。

なお、ニードルキャップを外して使用する際は先端からニードルが露出しますので、ダメージを与えないように、また先端はかなり鋭利になっているのでけがをしないよう自己責任で。

A4の紙に試し吹きした写真

このくらい細吹きできれば、塗布面のサイズによりますがグラデーション塗装もチャレンジできます。

 

パーツに試し吹き

サフの上から塗装してみました。

部品を塗装した写真

いいんじゃないでしょうかww

 

 

USB充電式エアブラシ

いくつかタイプを紹介します。

本記事での試し吹きではRAYWOOD RW-084を使用しています。

作例ではAIRTEXの分離型充電式エアブラシも使用しています。

 

ハンドピース、ミニコンプレッサー 一体型

充電式エアブラシはこのような形状をしています。

ハンドピースとコンプレッサー(USB充電式バッテリー内蔵)が一体となっています。

本記事ではこのRAYWOOD RW-084を使用しています。

(現在はバッテリー部が交換可能なものも販売しています)

充電式エアブラシの本体の写真

ホースが邪魔にならないね!

塗装作業中そのまま作業台の上に置けてとても使いやすいです。

 

これ以外にも多数ありますので好みのタイプを探してみましょう。

 

 

 

ハンドピース、ミニコンプレッサー 分離型

コンプレッサーが別体になっていてホースでつなぐ充電式エアブラシもあります。

ホースはありますがコンプレッサー本体はコンパクトで部屋にスペースがなくてもこれなら邪魔にならないレベル。

写真はA4サイズの作業マットにおいています。

充電式エアブラシ(別体)の写真

 

 

分離型だけどコンパクト!


 



 

 

RAYWOOD RW-084を使用してみて思うこと

塗装に対してのスペックとしてはノズルの径や圧は基本のポイントではありますが使用しているとそれ以外にもポイントがあります。

 

使用時間

充電式の場合は一回の充電で使用できる時間に制約が出ます。

続けて使用して30-40分程度でした。

例えばボディ色がほぼ一色のHG ガンプラを例にすると、一度にすべて塗装しきれないケースがあります。

休憩しながら作業を進めましょう。

現在は予備バッテリが付属しているものも発売していますので、バッテリを交互に充電しながら作業を行えば継続して作業ができます。

RAYWOOD RW-084の後継モデルとして、RW-084からこちらに順次切り替えしているようです。

 

重さ

コンプレッサーとハンドピースが一体型の場合は気になる点だとおもいますが、使用してみて疲れるということはありませんでした。

続けて使用しても一度の充電で使用できる時間はそれほど長くないので特に気にはなりません。

仕様上では

  • ミニコンプレッサー本体重量 : 230g
  • ハンドピース重量 : 83g

塗料を入れるとおよそ320g程度でしょうか。

 

操作性

ハンドピースの下にコンプレッサーがぶら下がった状態なので、作業環境によっては邪魔になるかもしれません。

僕はコンプレッサーは気になりませんでしたが、”どこにでも気軽に置くことができる”という点が逆に作業がしやすいと感じました。

ハンドピース単体の場合は毎回スタンドの位置に置くという作業が加わるので、好みになるかもしれません。

 

洗浄(うがい洗い)

塗料の入れ替えの時、片付けの時などのハンドピース内の洗浄が必要になりますが、うがい洗いができるものとできないものがあるようです。

僕が使用しているRW-084とAIRTEX Wingはうがい洗浄できました。

購入の際にはできるものを確認して購入すると洗浄作業が楽になります。

うがい洗いができるものは、エアブラシのノズル出口を塞いでエアを送るとエアが逆流してタンク内をブクブクと洗浄できます。

 

これはコンプレサーの性能によるものと思われますが、音も静かで、夜の作業でも隣の部屋の人も気にならないほど。

音量は、感覚的には音が大きめの電動歯ブラシ程度、かな?

本格的なコンプレッサーを使用すると、音量と振動も気にしないといけないですが、いつでも手軽に作業ができるというのは大きなポイントだと思います。

夜しか作業時間が取れない、というときでも。

片付け

しまうのがとにかく楽です。

使用する際はUSB充電ケーブルしか基本的に付属部品は使わないので、使用後は洗浄してそのまま置いています。

ケースにしまう場合もハンドピースとコンプレッサーをくるくると回して取り外し、ケースに入れるだけです。

 

 

ハンドピースの機能

ハンドピースには様々なタイプがありますが、基本的な機能はカバーしています。

・ダブルアクション : レバーを押すとエアだけ噴射、さらに引くと塗料を噴出

・噴出量調整 : レバーで調整できます

・エア圧調整 : 塗料カップの下部についているつまみを調整するとエア圧が調整できます。

基本的にこれだけできれば十分使用できています。

 

なお、ハンドピースの仕様は以下のようになっています。

  • 本体重量 : 83g
  • ノズル口径 : 0.3mm
  • カップ容量 : 9cc

 

噴射圧

もうこれはコンプレッサーの能力というしかありませんが、十分かと言われればもっと強いほうがいいかもしれませんが、こういうものと思えば大きな不満はなく使用できるレベルであるといえます。

前述の写真のように塗装はできますし、この記事の最後にいくつか作例を紹介していますがこのようなレベルでの塗装ができています。

 

ミニコンプレッサー本体の仕様は以下のようになっています。

  • 充電時間 : 60分前後(充電環境による)
  • 最大連続使用時間 : 40~60分(負荷による)
  • 最大圧力 : 22PSI
  • 吐出空気量 : 7L/min

22PSI はMpaに換算すると 0.15Mpa程度

ミニコンプレッサータイプだとどの製品もほぼ同等付近の圧を謳っているようですね。

 


 

エアブラシと合わせて買いたいもの

塗装作業をエアブラシで行う際に、筆塗りとは異なり環境をそれなりに整備したほうが良いこともあります。

 

塗装ブース

換気や風通しを良くするなどある程度の環境整備が望ましいですが作業専用スペースを確保するのはなかなか難しいと思います。

簡易的に段ボールを加工したり新聞紙を使うなどいろいろと駆使して作業をすることになると思いますが、そこでエアブラシ塗装での塗装ミストの飛散を軽減してくれる簡易ブースというものがあります。

ダクトやファンがついた塗装ブースではありませんが、直接平面にあたって巻き上がる塗料ミストをハニカムが軽減してくれます。

本来はダクトファンを通して室外へつなげるのが望ましいです。

 

組み立て後の完成サイズは幅35cm×高さ35cm×奥行39cm

作業する際にも十分な高さ、幅があります。

ご機嫌 塗装ブースの外観写真

使わないときは分解して箱にしまえば場所も取りません

ハニカムを目の前にして塗装していると、なんだか上級者の気分が味わえるような(笑)

ファンやダクトがついているわけではないので、あくまで簡易的に塗料ミストの飛散を低減させるものとなります。

缶スプレーでの塗装に使用するには圧が高すぎで吹き返しが多いですが、充電式エアブラシであれば圧もそれほど強くないため完全にとまではいかないまでもある程度ミストを軽減してくれます。

ファンがついているタイプも様々なものがあります。

これは参考でシングルファンですが吸引力をあげるならダブルファンを選んでみてもいいでしょう。

塗装ベースとクリップ

筆塗りでも使用している方も多いと思いますが、エアブラシ塗装ではパーツをある程度分解、細分化して塗装することが多いと思います。

よって筆塗りの時よりも塗装ベースとクリップは多めに必要になってきます。

塗装ベースは小さなものを何個かそろえるか、大きいものにするか、作業スタイルやお好みで選べば問題ないでしょう。

小さな部品を止める必要が出てくるので、塗装クリップのサイズや形状、持ち手の太さや長さは様々ですので、大中小それぞれと部品数に応じて必要なだけ揃えましょう。

塗装ベースと塗装中部品の写真

 

表面処理、やすりがけ関連

せっかく塗装をするのであればやすりがけをして作品のクオリティアップをしたいというかたも多いでしょう。

塗装前処理やちょっとした加工でパーツの面だし、エッジだしに挑戦してはどうでしょうか。

こちらの記事では、やすりの当て板”チョップレート”を紹介しています。

少しの手間で塗装後の作品のクオリティがアップします。

使い方や作例を交えて紹介していますのでよろしければどうぞ。

この記事以外の作例も載せています。

プラモデルの面だしに。ペーパーヤスリの当て板 ”チョップレート” ∼ やすり作業が心地よい
やすりがけの作業にはいろいろ思いがあると思いますが、ペーパーヤスリの当て板”チョップレート”を実際に使用してその使い心地や作業性、仕上がりについて紹介しています。

 

 

メリット、デメリット

メリット

  • 手軽に使える
  • 値段の割に普通に塗装できる
  • 作業時の扱いが簡単
  • 場所をとらない
  • 片付けが簡単
  • 使用時の音が小さい、夜しか作業時間が取れないときでも安心
  • 入門用として試しに購入してもお財布がそれほど痛まない
  • 複数台持ちして、サフ用や明暗色で別にしたり、メタリック塗料用、蛍光塗料用の専用としても

 

デメリット

  • 使用時間が限られる
  • パワーに不満が出るかもしれない
  • 取り回しの際にコンプレッサーが気になるかもしれない
  • 重いと感じるかもしれない

 


 

 

まとめ

作例1 : ギャン(HG)

充電式エアブラシでグラデーション塗装をしてみました。

ギャンを使っての作例の写真

 

作例2 : ザクII (ガシャポン)

これも充電式エアブラシでグラデーション塗装をしてみました。

黒サーフェイサーですべての部品を黒にした後でカーキグリーン調に変更しています。

ZAKUを使って作例の写真

 




これら以外にも多数ありますので好みのタイプを探してみましょう。

 

 

作例3 : HG ガンダムルブリス ‐ 水性の魔女

HG ガンダムルブリス ‐ 水星の魔女 を薄い黒立ち上げでグラデーション塗装してみました。

グラデーション塗装にチャレンジする際のコツなども紹介しています。

グラデーション塗装 黒立ち上げ ∼ HG ガンダムルブリス - 水星の魔女でやってみた
グラデーション塗装は陰影が強調されて全体的な印象を変えることができます。この記事ではガンダムルブリスを作例として、充電式エアブラシを使ってグラデーション塗装について説明します。

 

まとめ

  • エアブラシにこれから挑戦してみようと思っている人、
  • すでにエアブラシを持っていて補助的に使用するために追加、
  • まず使用してみて、腕を磨いて高性能のものにステップアップする人 (高性能のエアブラシを購入しても2セットめ、補助的に使用するものとしてキープすれば有用)、

 

充電式エアブラシ、お勧めします。

 

その他にもプラモデル製作の記事もブログにしています。よろしければこちらからどうぞ。

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