メタリックの上にクリアーカラーをのせるキャンディ塗装。
ラッカー系塗料での作例はよくみますが、水性塗料でも同じようにできるのでしょうか。
この記事では水性塗料の青系の色でキャンディ塗装をして、色の差やメタリック感を検証していきます。
キャンディ塗装って水性塗料でもできるの?
キャンディ塗装の上に光沢や艶消しコートをしたらどうなるの?
下地にはシルバー、青竹色メタリックを使用しそこにクリアーブルーを乗せて青系の色味の検証もしてみます。
水性塗料で青のキャンディ塗装
今回の検証は水性塗料をメインで使用していきます。
また手軽に使用できる充電式エアブラシで塗装しています。
キャンディ塗装
まずキャンディ塗装について触れておきます。
ゴールドやシルバー、カッパーなどのメタリック系カラーを下地として塗装し、その上にクリアーカラーを重ねます。
そうすることでりんご飴のような透き通った見た目となり光沢感をだせる塗装方法です。
ブルーメタリックの塗料で直接塗ってももちろんメタリック感をだせますが、キャンディ塗装によって色の深みや見た目の差別化など自分のオリジナリティを加えてみるものいいのではないでしょうか。
青のキャンディ塗装をしてみる
詳細は次の項で解説していきますが、プラスティックスプーンを使用してこの写真のように条件を変えて塗装していきます。
メタリックやキャンディ塗装の色の重ね方を変えると違いが出てきますね。
実際に塗装して検証
次のようなポイントで検証を進めていきます。
キャンディ塗装の作例や情報は一般的にはラッカー塗料で塗装を行っている例が多い様に見受けますので、水性塗料だとどうなのでしょうか。
また手軽に入手出来て塗装作業ができる充電式アラブラシを使って検証していきたいと思います。
- 水性塗料と充電式エアブラシの組み合わせで塗装
- プラスティックスプーンを使用
- 下地に黒
- その上にメタリック(シルバー、他)を塗装
- メタリックの上にクリアブルーを塗装して確認
- いくつかの重ね塗りの組み合わせとクリアと艶消しのコーティングをそれぞれ実施
ご使用のモニターによって色の見え方などには差があるかもしれませんが、ご了承ください。
下地作り
プラスティック自体が光が透過しやすいので金属感や質感を整えるため、まずは対象物を黒くしていきます。
今回は検証用にプラスティックスプーンをサーフェイサーブラックで黒く塗装してその上にシルバーを塗装して下地にしました。
この写真とは別で上に塗装するクリアーとの組み合わせをみるため次のいくつかのメタリックで試しました。
シルバー ⁺ クリアーブルー
メタリックブルー
青竹色(メタリック)⁺ クリアーブルー
クリアーカラー(青)で塗装
シルバーを塗装したらその上からクリアーグルーで塗装します。
どうでしょうか。
表面に艶があっていいですね。
この状態はまだ表面のトップコートはしていません。
メタリックブルー
シンプルにメタリックブルーを使用するとどういう色になるでしょうか。
シルバーの上からメタリックブルーで塗装しました。
その他の色と組み合わせ
その他にもいくつかの組み合わせで青を表現してみましょう。
- 青竹色(メタリック)
- 青竹色(メタリック)の上にクリアーブルー
クリアーカラーは下の色の影響を受けるので、青竹色という個人的に気に入っている色を下地にいくつか塗装してみました。
青竹色(メタリック)、下地は黒
商品名は青竹色(メタリック)となっていますが、英語表記はMetalic Blue Greenなので、青緑ですね。
次にクリアーブルーとの組み合わせです。
気になったので下地を黒、シルバーの2種類で試しました。
上の写真が「黒 → シルバー → 青竹色 → クリアーブルー」
下の写真が「黒 → 青竹色 → クリアーブルー」
シルバーをいれるとほんのわずか明るい気がしますが、ほとんど差はわかりませんでした。
使用したもの
ここまででいったん使用したものを紹介します。
その後トップコートをした後の状態での比較検証に続きます。
エアブラシに関しては、充電式エアブラシ、小型のコンプレッサータイプのリーズナブルなエアブラシの解説、レビューを別の記事にまとめていますのでこちらもご覧ください。
- プラスティックスプーン
手持ちや100均で売っているもの、コンビニでもらえるものなど
- Mr.Hobby サーフェイサー ブラック 1500
- 水性ホビーカラーNo. 8 シルバー
- 水性ホビーカラーNo. 93 クリアーブルー
- 水性ホビーカラーNo. 63 青竹色
- クリアー
- つや消し
- 充電式エアブラシ
- 塗装ブース
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比較検証
これまでに塗装してきたものに光沢とつや消しのトップコートをして比較していきます。
塗装した内容を整理すると、
写真の左から
- 黒 → メタリックブルー
- 黒 → シルバー → クリアブルー
- 黒 → シルバー → 青竹色 → クリアブルー
- 黒 → 青竹色 → クリアブルー
- 黒 → 青竹色
そして各スプーンの半分ずつトップコートを塗分けしています。
- 左半分 : つや消し
- 右半分 : 光沢
LEDライトのリングの反射具合を見てもらえば光沢かつや消しかがわかると思います。
またメタリック塗装かキャンディ塗装かでもLEDライトの映り込み具合が異なることがわかります。
光沢や鏡面の具合など、どのように仕上げたいかで塗料や塗装方法を選びましょう。
これらの塗装にグラデーション塗装なども組み合わせることでさらに製作物のクオリティやオリジナリティを増すことができますよね。
グラデーション塗装については別の記事でまとめていますのでこちらからどうぞ。
水性塗料で青のキャンディ塗装をしてみたのまとめ
水性塗料でのキャンディ塗装について検証してみました。
またメタリック塗装かキャンディ塗装かでもLEDライトの映り込み具合から異なることがわかります。
光沢や鏡面の具合など、どのように仕上げたいかで塗料や塗装方法を選びましょう。
メタリックにつや消し塗装をしたマットなメタリック塗装は個人的に気に入っています。
筆塗りではなかなか難しいキャンディ塗装ですが、エアブラシであれば塗り重ねるだけで楽しめます。
高性能なものでなくてもリーズナブルなエアブラシでもこの記事のように楽しめます。
さらにパーツへの高い番手でのやすりがけによりつるつるの鏡面仕上げにしてみたり、グラデーションをいれたりなどオリジナリティを加えるとより楽しく製作することができますね。
世界に一つだけのオリジナルキット製作を楽しみましょう。
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