ザクの次に登場したモビルスーツ、グフ。
青い機体にいかついショルダーアーマー、そして目つきも改良されました。
ザクのシンプルなモノアイ形状から中央が少しとがった形状になってるので、もともと「悪さ」感が増しているデザインの印象です。
キットのモノアイはシールで表現するのですが、せっかくなのでモノアイをドームに改造してみましょう。

チョイ悪感をさらにアップ
この記事ではジオン軍モビルスーツの定番改造「モノアイの改造」を解説します。

他のジオン軍のモビルスーツにも応用できると思いますよ
HG グフのモノアイ改造
まずはキットオリジナルの状態です。
(写真は取扱説明書から)
キットはシールでモノアイを表現します。

モノアイシールを貼る部分が平らに形状が形作られていますのでこの位置にシールを貼ります。
改造後のイメージ
改造後の写真です
この写真は改造後、ディテールアップ、塗装をしています。
こちらのキット全体の製作の解説を別の記事にまとめています。
ご興味があればこちらからご覧ください。


本記事では、モノアイにドームと金属パーツを使った改造、それと合わせてモノアイレールの幅詰め改修について解説していきます。
それでは作業に入りましょう。
準備
今回の改造に使用したパーツや、工具類を紹介します。
使用したパーツ
ハイキューパーツ VCドーム3 ピンクM 2.5/3.0/3.5/4.0mm(各5個 計20個入)
3.0mmを使用しました。
VCドームを組み込むプレートは内径3.0mm/外形4mmのものを使用しました。
径の小さいモノアイにしても印象が変わります。
例えばハイザック。
ザクですがモノアイが小さくレールの高さが低いです。
イメージがガラッと変わりますね。
グフはモノアイレール中央部が出っ張っていて、ザクとは異なったイメージの仕上がりになります。
ますます目つきの悪っぽさが増しますね。

モノアイのサイズはお好みのサイズにしてオリジナルのグフに仕上げてみましょう。
工具類
使用する工具類です。
- ピンセット
- デザインナイフ
- カッターマット
- ニッパー(薄刃のほうが作業はしやすいです)
- 板やすり(当て板+ペーパーやすりが便利)
- 瞬間接着剤
- ピンバイス
- 丸い棒やすり
- マスキングテープ

SPプレートをはめ込む部分は丸く仕上げるのでピンバイス、丸形の棒やすりを主に使用し作業しました。
3mmのドームの場合、SPプレートは外形が3.5mmになるので、少し小さめの穴から徐々に削って大きくしていくほうがいいでしょう。
太いドリルは刃が荒いので穴がガタガタになってしまうかもしれません。
細いピンバイスから徐々に太いもので穴を大きくしていくことで比較的きれいに仕上がります。
ピンバイスは太さの異なる刃がセットになったものを用意したほうが便利です。
スポンサーリンク
改造作業の解説
それでは作業を解説していきます。

SPプレートよりも若干小さめに穴を開けてから、サイズ、形状を整えながら穴径を広げていくほうがよいでしょう。
この記事では
- モノアイレールの幅詰め
- モノアイのドーム化
をセットで行っています。
モノアイのドーム化のみの作業の場合はモノアイレールの幅詰め作業の項は読み飛ばしてください。
幅詰めの場合は、ドームの加工よりも先に幅詰め改造をしておいた方が、あちこちに調整加工作業が生じるのであとあと楽だと思います。
モノアイレールの幅詰めの加工
おおまかに手順を書きますと頭部の上パーツを斜めに削って、下パーツともに干渉する箇所を削除していく、という流れです。
頭部の中の形状です。
頭部の上パーツは、前に行くほど低くなるように角度をつけて板やすりで削ります。
角度がつくため、もともと垂直に差し込まれる(組まれる)はずだった部分を斜めになっても組めるようにニッパーなどでカットしていきます。
干渉しているとかみ合わせが合わず、上下パーツに隙間ができてしまうので干渉する部分を見つけて少しずつカットしていきます。
頭部上パーツを斜めに削る際には後ろ側は削らず前方に行くに従い傾くように前側の削り量が多くなるように気を付けます。
頭部を前後とも同じように削ってしまうと角度がつかず、頭部の高さ全体が低くなってしまいます。
その際には紙やすりそのままや、スポンジやすりでは削った面がだらだらとした仕上がりになりまっすぐな直線に削れませんので、紙やすりの当て板を使用するなど丁寧に均一に削るようにしましょう。
別の記事でザクのモノアイレールの幅詰め改造について解説した記事にも詳しく解説をしていますので、こちらも参考にどうぞ。


紙やすりの当て板があると作業がしやすいですよ。
紙やすりの当て板について解説している記事もよろしければどうぞ。

頭部下側のパーツも上パーツへの干渉箇所(特にピン)を斜めにカットするなど加工していきます。
かみ合わせができるように現物合わせで加工していきます。
頭部上パーツにあるツノの「のりしろ」は全部カットせず、干渉しない程度に少し残しておきましょう。
あとあとツノがゆるい場合に調整が必要な際に接着できるようにしておきましょう。
モノアイのドーム化の加工
モノアイユニット取り付けの穴の位置を決めます。
キット付属のモノアイシールを使うなど、円形シールを貼って位置を決めてからそのシールの中心を細いピンバイスで穴をあけます。

ピンバイスは細い刃から始めましょう。

ドームとSPプレートの接着は最後の仕上げで行いましょう。
微調整作業中にドームに傷をつけてしまうかもしれません。
細いドリル刃から徐々に太いドリル刃にして穴の径を大きくしていきます。
3mmのドームの場合、プレートの外形は3.5mmなので、3mm径の穴をあけてから、0.5mm分をやすりで整えながら径を大きくしました。

モノアイの位置は、好みによりますが、上のひさしにモノアイの上半分が隠れる位置、要はモノアイの下側が見えるように配置するとより悪そうな目つきになる印象です。
円形のやすりで径を拡大しながら、縁をきれいに整えながら加工します。
3mmのドームでモノアイの位置を黒いレールの上に配置するとレールのパーツの上からSPプレートがはみ出すくらいの位置になりました。
モノアイのユニット製作
前述の通り付属のモノアイシールのサイズとほぼ同じ直径3.0mmのピンクのドームをモノアイに使用します。
VCドームに合わせて内径3.0mmのSPプレートを使用しています。
モノアイのパーツは瞬間接着剤を少々塗布し接着しました。

SPプレートには穴が開いているので接着剤が下に漏れてもいい様に、マスキングテープなど適当なサイズに切ってカッティングシートへ貼ったうえで作業すると、もし下に漏れても後で剥がすだけでいいので楽ですよ。
モノアイユニットを組み付けて最終確認します。
モノアイレールの塗装をするのであれば、モノアイユニットはまだ接着せず、塗装した後最後に接着します。
接着後にモノアイユニットだけマスキングするのはちょっと大変です。
塗装後に組み立てて、つまようじなどで少量の瞬間接着剤を裏側から塗布、そして表を念のためマスキングして瞬間効果スプレーで裏側からひと吹き、硬化すれば完成です。
仕上がり
このようになりました。

少々ディテールの追加、デカールも貼っています。
金属パーツでとドームでの質感アップに加えてモノアイの位置も好みの位置に調整したことでイメージが変わりましたね。
塗装
筆塗りでもエアブラシの塗装でも好みの仕上がりにすることで世界に一つのオリジナル作品が出来上がります。
別の記事にハンディタイプのエアブラシについてまとめています。
モノアイの改造と合わせて塗装もチャレンジしてみてはどうでしょうか。


作例
モノアイを改造して、キット全体にすじぼりをしてみました。
塗装はハンディタイプのエアブラシを使用しています。
モノアイの反射と周辺の金属がイメージを変えていますよね。
塗装をして全体をつや消しコートをしています。
モノアイレールの高さの改造についてはザクでも解説をまとめています。

モノアイの見せ方を変えるとザクの印象はがらりと変わります。
その他全体にも少しずつ手を加えるとオリジナルのザクが出来上がります。
自分だけのオリジナルのザクを製作してみてはどうでしょうか。
なお、グフ以外のジオン軍モビルスーツのモノアイも改造の解説記事をまとめています。
ご興味があればぜひこちらもどうぞ。
HG アッガイ

HG ズゴック

HG ザクI

HG ザクII

連邦のモビルスーツ ジムのカメラアイ改修についてご興味があればこちらの記事もどうぞ。

HG グフのモノアイ改造のまとめ
ジオン軍のモビルスーツといえば「モノアイ」、ですよね。
元々付属ののシールでの表現よりも、モノアイが反射して、周辺のSPプレートの金属もリアル感を増すことができますね。
製作するキットに手を加えようと思えば、モノアイ改造はとてもインパクトがあってイメージが変えることができる改造の一つです。
皆さんも自分だけのオリジナルのグフを製作してみてはいかがでしょうか。
この記事が皆様のプラモデル製作のお役に立てれば幸いです。
なお、この記事で解説したHGグフの本体製作の解説については別の記事でまとめています。
ご興味があればこちらからどうぞ。

コメント|Comment