フライング・アーマーの後ハメ加工でHGUC リバイブ ゼータガンダムを全塗装

※ 当サイトにはプロモーションが含まれています

アイキャッチ画像 プラモデル

HGUC リバイブ zガンダムはとてもかっこいいですが、全塗装で仕上げようとしたところ1点だけ残念なところがあります。

それは背中のバックパックというか「フライング・アーマー」のパーツ色分けが黒1色という点です。

このキットは全体的にフォルムも良くフライングアーマー以外はパーツごとに色分けされているだけに本当に残念なのです。

これは付属している赤のシールで色分けを補うようになっています。

フライングアーマーとはどれかを示した写真

そしてこのアーマーのユニットが合わせ目を消して全塗装するうえでもっとも難しいパーツとなっています。

パーツを細分化しておいてほしかった…

そこでこの記事ではフライング・アーマーを後ハメ加工して全塗装を容易にする方法を解説します。

 

スポンサーリンク

HGUC リバイブ ゼータガンダム

まずキットの全体像とフライングアーマーを見てみましょう。

 

仮組の状態

zGundam 仮組の写真

モビルスーツ形態とウェイブライダー形態がパーツの差し替えで再現できます。

かっこいいですね!

フライング・アーマーの淵の赤色の部分は付属のシールで補います。

付属のシールの写真

 

 

フライング・アーマーの形状、構成

2段階に開く構造となっており開閉パーツは3パーツ構成、一番小さな尾翼から挟み込んでいく構成となります。

(組み立て図から引用)

フライング・アーマーの組み立て解説の写真

このため全塗装を考えたときには可動もあるため塗装が簡単にできません。

どうしよう…

それでは後ハメ加工を考えてみましょう。

 

 

フライング・アーマーの後ハメ加工

「後ハメ加工」とは塗装など行う際に塗装しづらいパーツ(ユニット)を先に塗装して後からはめられるようにしておく加工です。

簡単な方法からちょっと手の込んだ方法までいろいろあります。

こちらの記事で簡単にできる後ハメ加工を紹介していますのでよろしければどうぞ。

後ハメ加工は初心者でも簡単。後ハメ加工とグラデーション塗装でSD サザビーをつくってみた。
SD SAZABIを全塗装で仕上げますが、いちばん目立つ頭部に合わせ目が発生しています。頭部のユニットは形状が複雑だけどエアブラシで塗装したい。こんな時に使える小技「後ハメ加工」について解説します。

こちらの記事では旧ザクを例に他のキットにも応用できるボディ各部の後ハメ加工の解説、紹介をしています。

後ハメ加工あれこれ ∼ HG 旧ザク(ザクI)を後ハメ加工と段落ちモールドで塗分けてみた。
手順通りに組んだ時に先にパーツを組まないといけない場合もあり、後ハメ加工ができるとマスキングせずに塗装がだいぶ楽になります。この記事ではHG 旧ザクを作例としていくつかの後ハメ加工と段落ちモールドについて解説、紹介しています。

 

それでは作業に進みます。

 

加工作業

フライング・アーマーの3つのユニットパーツのうち、中間のパーツの加工のみで3パーツの後ハメができるようになります。

順を追って解説していきます。

 

下の写真は3つのアーマーのパーツを組み合わせた状態です。

2段目のアーマーの加工をします。

印をつけたあたりをカットするので目安として傷をつけてあります。

この2か所をカットすることで2段目のアーマーを差し込んで引っ掛けることで後で外れないようにします。

後ハメ加工の写真

 

 

印をつけたあたりを下の写真のように切り取ります。

中央のカットは、差し込まれる側のパーツのピンが通るサイズにカットします。

写真右側の矢印部のカットのときに無理にカットすると保持する根元から折れてしまうので丁寧にカットしましょう。

 

後ハメ加工、部品をカットした写真

 

追記:

上の写真の右の矢印のカット位置はもっと先端側(写真でいう右寄り)のほうが、差し込む際の干渉ストレスが少ないです。

塗装後に調整した写真は下の写真になります。

長さを調整した写真

 

 

受け側のパーツとカットした部分はそれぞれ下の写真のように対応します。

カットするサイズや幅は現物合わせで行います。

カットした部分と受け側の関係を示した写真

 

ここで後ハメできるか確認します。

後ハメできるか確認している写真

上の写真のようにまず差し込んで切り欠きに引っ掛けてからもう一つの切り欠きにピンをはめます。

差し込まれる側のパーツは合わせ目消しなどで接着してしまうので外せるかの確認もしておきましょう。

この例の切り欠きの位置よりも先端側に切り欠きがある方がハメやすく外しやすいようなので確認、調整して切り欠きの位置を決めてください。

 

折りたたんだ状態はこのようになります。

後ハメ加工して組み立てた状態の写真

次に先端の尾翼を後ハメできるように加工していきます。

下の写真で示した箇所をカットして反対側のパーツに先に接着、合わせ目消しをします。

カット位置は写真のように鉛筆などでマークしておくといいでしょう。

カットする位置は次の項「後ハメ作業(組み立て)」を先にみていただきイメージをつかんでいただくとスムースに作業できますよ。

切断個所を示した写真

 

カットした箇所は後でディティールとして見えるのできれいにカットします。

ガイドテープでまっすぐに、ケガキで筋をつけ薄刃のこぎりで切断します。

ガイドテープでまっすぐスジボリをしている写真

 

薄刃のこぎりは刃の厚みが0.1mm厚が望ましいです。

カットした写真

刃厚が0.1mmより厚いとつなぎ目が広がってしまうので0.1mmが望ましいです。

 

こちらは0.2mm厚の刃がついています。


そのほかにもモデリングソーがありますのでAmazonでモデリングソーを探してみましょう。

同様にそれぞれカットしたパーツを反対側のパーツに接着します。

カットした部位を貼り付けている写真

切り取られた側のパーツ(写真の右のパーツ)も組み合わせるので、位置がぴったりと合うよう慎重に接着しましょう。

接着が乾いたらパーツの加工は出来上がりです。

もう片方も同様の作業です。

合わせ目消しやディテール追加など形状を整えたりしましょう。

 

後ハメ作業(組み立て)

これらがパーツです。

中間のパーツのみの加工で、先端の尾翼とボディに装着するパーツは加工しなくても後ハメできます。

パーツの写真

 

それでは組み立てしてみましょう。

先端の尾翼を切り取って貼り付けたパーツの下にもぐらせるように差し込みます。

組み立てしている写真

尾翼をはめるピンの先端を若干斜めにカットしておくと差し込みやすくなります。

先端をカットしてある写真

対のパーツをはめます。

対のパーツをはめた写真

 

後は「加工作業」のところで確認した後ハメと同様に組み立てます。

組み立てている写真

 

動作確認して後ハメ完成です。

後ハメ完成の写真

 

 

工具類

必要な工具類です。

  • 薄刃のこぎり
  • ニッパー
  • デザインナイフ
  • ピンセット
  • カッターマット
  • スジボリガイドテープ
  • ケガキ もしくはスジボリタガネ
  • やすり
  • 接着剤、瞬間接着剤

基本的には通常使用している工具類に加え薄刃のこぎりがマストアイテムといえると思います。

 

こちらは0.2mm厚の刃がついています。


そのほかにもモデリングソーがありますのでAmazonでモデリングソーを探してみましょう。

 

 

スポンサーリンク

作例

塗装はいつも充電式エアブラシを使用しています。

充電式エアブラシって使えるの?という場合には別の記事でレビューしていますのでこちらからどうぞ。

充電式エアブラシのメリット、デメリット : 塗装入門用に、スペアに、複数個持ちもおすすめ
USB充電式エアブラシを購入して試してみましたので、メリット、デメリット、感想をまとめました。初めての方でもイメージできて購入の際の参考にしていただければ幸いです。

 

またzガンダムはとくに面やエッジが立っているボディデザインになっています。

それらの出来栄えをより際立たせてもいいですし、その他のキットの仕上がりをより際立たせてもいいですよね。

面だし、エッジだしにお勧めの工具もこちらの記事で紹介しています。

紙やすりの当て板 ”チョップレート” ‐ プラモデルの面だしに。やすり作業が心地よい。。
ペーパーやすりの当て板”チョップレート”を実際にやすりがけ作業に使用してその使い心地や作業性、仕上がりについて紹介しています。
プラモデル製作のおすすめ工具 かんな(鉋) ‐ エッジを立てて面を出す!
この記事ではプラモデル製作でのかんながけについて次のことを解説しています。プラモデル製作でかんな? どんな効果があるの? どうやってつかうの? かんながけするとどのくらい変わるの?

 

製作途中の作例の写真

塗装後の写真

 

 

フライング・アーマーの後ハメ加工のまとめ

フライングアーマーの後ハメ加工ができればあとは通常通りの塗装作業も行えます。

ウェイブライダー形態としても楽しむことができるキットなのでどちらの形態もかっこよく仕上げたいですよね。

この記事が参考になれば幸いです。

 

コメント|Comment

タイトルとURLをコピーしました